体のこと

歩き方1(片足立ち)

歩行は片足立ちの連続です。まずは体に余計な負担をかけない効率の良い片足立ちを覚えることが、良い歩行への近道だと考えます。足の出し方や後ろへの蹴り方ももちろん重要ですが、全体重を瞬間的に片足一本で支える局面がもっとも体にとって負担が大きく、最初に改善していく必要のある点だと思います。

片足立ちの良し悪しの違いはバランスの取り方の違いです。たとえば平均台に上がったとします。バランスが崩れてくると人はそれぞれ様々なバランスの取り方を始めます。手を広げたり、体を捻じ曲げたり、膝をつかったり。歩行中の片足立ちの局面もアンバランスです。人によって様々なバランスの取り方をしています。余計な力でふんばったり、体を極端に傾けたり。ただ中には楽に片足立ちができている人もいます。ここではそのような効率の良い片足立ちを、良くある悪い例を見ながら紹介していきたいと思います。

 

①良くない片足立ち

体を傾けてバランスをとる立ち方です。腰と膝に大きな負担がかかります。この立ち方を左右交互に繰り返すと、体を大きくゆすった歩き方になります。年配の方に多くO脚になります。足から真上に伸びた軸に、固めた全身をバランスよく乗せた立ち方です(ヤジロベーのイメージに近いです)。

片足立ち傾け

②良くない片足立ち

体を足の真上にスライドさせてバランスをとる立ち方です。①に比べて背骨がまっすぐになった分、負担が膝まわりに集中します。左右交互に繰り返すと足を一直線に運んだ歩き方になります。O脚を気にした方にも多い歩き方ですが、余計にO脚になってしまします。「休め」の姿勢もほとんどはこの立ち方です。足から真上に伸びた軸に、固めた全身をバランスよく乗せた立ち方です(ヤジロベーのイメージに近いです)。

片足立ちスライド

③良い片足立ち

片側の骨盤を落とすことで、骨盤の位置を変えずにバランスをとることができる立ち方です。無理なく支持力の強い足の内側に体重を乗せるためには、骨盤を外に流さず角度でバランスをとることが必須です。全体的にぐにゃぐにゃして悪い印象ですが、大きく動かしている関節や筋肉が無く、全身をまんべんなく使って負担を分散できています。立っているときの感覚は他の2つと大きく異なり、足から真上に伸びた軸に、だらんと力の抜けた体を「まとわりつけにいく」様なバランスの取り方です。

片足立ちpel落とし

①②のデメリット

日常

・負担の集中している関節や筋肉を痛めやすい。
・O脚
・余計な力を使っているので疲れやすい。

スポーツなど

・過度に緊張した筋肉が次の動きを制限する。
・本来の関節の角度から外れているため力の伝わりが悪い。(特に膝)
・足から真上に伸びた軸に、固めた全身をバランスよく乗せた立ち方です(ヤジロベーのイメージに近いです)。そのため体への負担を度外視すると安定感は非常に高いです。ただ「動き」というのはバランスを「崩す」ところから始まります。ヤジロベーのようにバランスのとれたものが素早く動く姿は想像しにくいと思います。このような定着してしまう安定感は自由な運動には向いていません。

 

③のメリット

日常

・関節や筋肉を全身まんべんなく使っているので、負担が集中して痛める個所がない。
・本来の角度で膝が使えてO脚にならない。
・使っている筋肉の個所は多いが、余裕をもって使っているので疲れにくい。

スポーツなど

・過度に緊張した筋肉がないので、どの動きにも対応できる。
・関節を本来の角度で使えるので力の伝わりが良い。(特に膝)
・足から真上に伸びた軸に、だらんと力の抜けた体を「まとわりつけにいく」様なバランスの取り方です。軸から体を離せば簡単にバランスを崩せます。バランスを「とる」と「崩す」を瞬間的に行えるので、自由な動きに向いています。

 

③を交互に続けた歩行が理想です。
次は歩行の中にどうすれば③を組み込めるかを解説したいと思います。
「ヤジロベー」と「まとわりつけにいく」の違いももう少し解りやすく図解したいです。

しっかりと体感して理解したい方は是非ご来院ください。
カウンセリングコース45分で対応いたします。

づづく

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